フードマイレージの話をすると、
「できるだけ近くのものを食べる」
ことについてよく質問を受けます。
例えば、「千葉に住んでる私は、福島の人参より
千葉の人参を食べたほうがいいの?」と言ったように。
それはその通りですが、もっと大きなくくりで
考えてもらえれば、と思っているのですよね。
フードマイレージも厳密に考えれば、
同じ国内よりも同じ県、同じ県より同じ市内、
同じ市内よりも同じ町内、と近ければ近いほど
CO2排出量が抑えられることになります。
だけど、今の日本を考えると、
まず国産のものを選ぶ、と心がけるだけでも、
十分大きな一歩だと思っています。
例えば人参。自給率は8割で、あとの2割は
こんな国から運ばれてきています。
人参輸入先
1位 中国
2位 ニュージーランド
3位 オーストラリア
4位 台湾
5位 オランダ
6位 スイス
(平成15年12月の日本貿易月表より)
なぜか統計上は、人参とかぶが一緒に
数えられていますが、この国々。
中国が1位なのは予想できますが、
南半球にヨーロッパと遠くから入ってきていますね。
もっとすごいのがほうれん草。自給率は9割ですが、
輸入の割合が増えてきています。
それも冷凍した状態で、こんな国から入ってきているのです。
1位 中国
2位 台湾
3位 ベトナム
4位 インドネシア
5位 チリ
6位 イタリア
7位 メキシコ
8位 アメリカ
9位 韓国
10位 タイ
(平成15年12月の日本貿易月表より)
チリって、地球の裏側です…。
地球3分の1周ぐらいは離れているでしょう。
しかも、もう1つ、こんなに色々な国から
冷凍ほうれん草が入ってきているという表示は
なかなか見かけませんよね?
それはおそらく、外食など、原産地を表示しなくても
いいところに使われているからでしょう。
こうした現状を考えると、まず、産地が確認できる
ものを選ぶこと、その中でも国産のものを選ぶことが
大切なのでは、と思っています。
例に出したのは、比較的自給率が高い野菜でしたが、
小麦や大豆はわずか数%。果物や魚も半分以下の
自給率のものがたくさんあります。
まずは国産、そこからできる範囲で地域の食材を
選ぶようにしていけるといいですね。
大野 由紀恵